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花粉が一番付着するのは髪だった!?髪の毛への花粉対策8選

春に猛威を振るう花粉症。室内にいても鼻水やくしゃみ、目のかゆみが止まらず、本当につらいですよね。対策としてマスクや目薬などが挙げられますが、意外な盲点なのが髪に付いた花粉。花粉症の症状を軽減するためには、髪の毛の花粉対策もマストなんです!

髪の毛の花粉対策、忘れてない?

玄関先でブラシをかけるなど、洋服に付いた花粉には十分な注意を払っていても、髪に付いた花粉までは意識していなかったという人も多いのでは?でも、髪の毛って実はとても花粉が付着しやすい部分。しかも目や鼻など花粉症の症状が出やすい器官に近いため、洋服に付着した花粉より厄介な点も…。

そこで今回は、髪の毛に花粉が付く仕組みやデメリットを確認したうえで、意識して行いたい髪の毛の花粉対策をご紹介していきます♡

髪の毛に花粉が付着しやすいのはなぜ?

そもそもどうして花粉は髪の毛に付着しやすいのでしょうか。まずは、その原因から確認していきましょう。

原因①花粉の形

花粉の形は植物の種類によって異なりますが、悪名高いスギ花粉をはじめ、多くのものが突起を持つなどデコボコした形をしています。一方で、髪の毛の表面もツルツルではなくウロコ状のタンパク質の層(キューティクル)によって覆われているため、デコボコした形の花粉が付着しやすいんです。

しかも傷んでいる髪はキューティクルのウロコが開いてしまっているので、健康な髪に比べてより花粉が付きやすいと言えますよ。

原因②静電気

さらに、髪と髪がこすれ合って静電気が発生すると、空気中の花粉が引き寄せられ、そのまま髪の毛に付着してしまいます。特にダメージを受けた髪は乾燥しがちで静電気が発生しやすいため、より多くの花粉を引き寄せてしまうことに…。

成人日本人の毛髪の平均は10万本と言われています。その一本一本に花粉が引っかかることを考えると、髪の毛に付着している花粉の量はものすごい量になりそうですね。

原因③髪や頭皮の皮脂

また、体の中でも頭皮は特に皮脂の分泌が盛んな部分。適度な皮脂は頭皮に潤いを与え、細菌の侵入から頭皮を保護してくれますが、汚れが溜まっているなどして過剰に分泌された皮脂は、頭皮ばかりでなく髪の毛までべたつかせます。その結果、花粉が髪のべたつきに付着してしまうんです。

健康で清潔な頭皮にも皮脂は存在しますが、頭皮環境が悪いと分泌される皮脂量が増え、より花粉が付きやすくなる可能性があります。

花粉が髪の毛に付着したままだと…

花粉の形や静電気、または皮脂のべたつきなどさまざまな理由で、髪の毛は花粉が付着しやすくなっています。この髪に付いた花粉をそのままにしていると、花粉症の人にとってどんなデメリットが生じてしまうのでしょうか。

室内に持ち込む花粉が増える

髪の毛に付着した花粉を放置していると、当然のことながら室内に持ち込む花粉の量が増えてしまいます。しかも、髪の毛は洋服のように着替えることができません。髪に花粉が付いたままソファに腰かけたりベッドに横になったりすることで、室内のあちこちに花粉がばらまかれてしまうことになります。

朝の起きがけに花粉症の症状が通常よりも辛くなることを「モーニングアタック」と呼びますが、起床時の自律神経の乱れとともに、就寝時に花粉を吸い込んでしまうことや、床や寝具に落ちた花粉が朝の活動で再び舞い上がってしまうことが原因として挙げられています。

髪に付いた花粉を放置し、室内に持ち込む花粉を増やすことは、このモーニングアタックの症状をさらに激化させてしまう可能性があるんです。

目や鼻の症状を引き起こしやすい

また、髪の毛は目や鼻といった花粉症の症状が出やすい器官にとても近いですよね。そのため少しの花粉でも、目のかゆみやくしゃみ、鼻水などの症状が現れやすくなってしまうことが考えられます。特に前髪が目にかかっていたり、顔周りに後れ毛があったりすると、花粉を引き寄せるリスクが高まりますよ。

意識したい髪の毛の花粉対策

花粉症の症状を軽減するには、顔や洋服の花粉対策をするのと同様に髪に付く花粉にもきちんと対策をとりたいもの。ここでは、日常生活の中で意識したい髪の毛の花粉対策をいくつかご紹介します。

室内に入る前にブラッシング

帰宅したらまずは玄関先でブラッシングを行い、髪に付いた花粉をできる限り落としてしまいましょう。毛先などのもつれをほぐした後は、上から下へゆっくり梳かして花粉を舞い上がらせないようにするのがポイント。それから洋服の花粉を払い落とせば、室内に持ち込む花粉の量を減らすことができます。

ブラッシングには、天然素材や静電気防止加工が施されているブラシを使うのがおススメ。プラスチックやポリエステル素材のブラシは静電気を起こしやすいため、避けた方がベターです。

なるべく早く髪を洗う

お風呂やシャワーで、髪に付いた花粉をすみやかに洗い流すことも有効な花粉対策です。ブラシで落とし切れなかった花粉が室内に落ちる前に、なるべく早く髪を洗うようにすると◎。

花粉の季節は肌が敏感になっていることも多いため、アミノ酸シャンプーなど地肌に与える刺激の少ないシャンプーを選び、たっぷりのお湯で髪同士をこすらないよう優しく洗い上げましょう。

トリートメントでキューティクルを保護

傷みや乾燥でキューティクルのウロコが開いた髪の毛は、花粉をとても引き付けやすい状態。そのためトリートメントでキューティクルを保護し、ツヤと潤いのある健康的な髪を保つことが、髪に付着する花粉を減らすことにも繋がります。

シャンプー直後の洗い流すトリートメントはもちろん、髪をドライヤーの熱から守りつつヘアコンディションを整えるアウトバストリートメントも視野に入れてみて。

カラー・パーマはできるだけ控えて

春になるとヘアスタイルも大胆にイメチェンしたくなりますが、ヘアカラーやパーマはどうしても髪を傷めてしまうもの。ダメージを受けた髪はキューティクルが開いて乾燥しやすく、静電気が起きやすくなってしまいます。

また、ふわふわのパーマヘアには花粉が付着する面積が増えるというデメリットも。花粉シーズンのヘアカラーやパーマは、できるだけ控えるようにしましょう。

ワックスやヘアスプレーにも注意

ヘアスタイリングに欠かせないワックスやスプレーにも注意が必要です。というのも、ワックスやスプレーなどの整髪料には油分が含まれているものが多いため、髪にべったりと花粉が付いてしまい、落としにくくなってしまうから。花粉の季節は、スタイリング剤に頼らないヘアアレンジを工夫してみて。

ヘアスタイルはコンパクトに

ダウンヘアだと花粉が付く面積が増える上に、髪の毛同士の摩擦で静電気が起きやすくなってしまいます。スタイリング剤をあまり使わないという点でも、お団子や三つ編みでコンパクトにまとめるのがおススメ。忙しいときはゴムでひとつに結ぶだけでも、髪の摩擦を抑え付着する花粉を減らすことができますよ。

顔まわりはスッキリが鉄則

また、長い前髪や後れ毛など顔にかかる髪の毛は、花粉症の症状を引き起こしやすくなります。髪の長い人はもちろんショートヘアの人も、ヘアピンやバレッタなどを駆使して顔まわりをスッキリとさせて。

帽子やスカーフを活用しても◎

髪を覆う部分が多い帽子やスカーフもぜひ活用したいアイテム。自分のテイストに合ったものをチョイスして、髪に花粉が付かないようにしっかりガードしつつ、同時におしゃれ見えも叶えちゃいましょう。

髪の毛の花粉対策も忘れずに♡

マスクや目薬で対策をしても花粉症の症状がひどくなってしまうのは、髪に付いた花粉のせいだったのかも…。辛い花粉シーズンをできるだけ快適に過ごすためにも、これからは髪の毛の花粉対策もぜひ意識してみてくださいね!

※参考文献
花王
医肌研究所

Writer
mayumoth
数年前に40㎏以上のダイエットに成功して以来、何とか体型をキープ中。でも、エスニック料理と甘いものはやめられない……。ヘルシーな毎日を送るべく、冷蔵庫の野菜の種類を少しずつ増やしている毎日です。

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