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チョコ=不健康ではない!《高カカオチョコレート》の健康効果に注目

チョコレートのパッケージに「カカオ70%」や「カカオ95%」などカカオ分の含有率が表示されているのを見たことはありますか?カカオ分が70%以上のチョコレートは高カカオチョコレートと呼ばれ、健康や美容面でも効果が期待できると注目を集めているんです。

チョコなのにヘルシー!?高カカオチョコレート♡

チョコレートと言えば、手軽につまめるお菓子の代名詞。大好きだけれど、健康や美容のことを考えてガマンしているという人もきっと多いはず。でももし、健康や美容にもいいチョコレートがあるとしたら、とっても気になりますよね。今回は、そんなヘルシーな高カカオチョコレートについてご紹介していきます♪

高カカオチョコレートって?

まずは、高カカオチョコレートがどんなものなのかを確認していきましょう。高カカオチョコレートは、普通のチョコレートとどんな点が違っているのでしょうか?

基準はカカオ含有率70%以上

そもそもチョコレートは、カカオ豆の胚乳部分を発酵・焙煎したカカオマスにココアバターや砂糖、粉乳などを混ぜてつくられます。さらに工場で大量生産されたチョコレートには、植物性の油脂などが多く含まれていることも。

「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によると、日本国内では基本的にカカオ分が35%以上のものをチョコレート、15%以上のものを準チョコレートと定義しています。

カカオ分とはカカオマスやココアバターといったカカオ豆に由来する成分のことなので、パーセントの数字が大きいほどカカオ含有率が高く、砂糖や乳製品などの割合が少ないということになりますよ。

ここで気になるのは高カカオチョコレートのカカオ含有率ですが、その基準はなんと70%以上!一般のチョコレートの基準に比べると、かなりの割合で高カカオチョコレートはカカオ豆に由来する成分を含んでいると言えますね。

普通のチョコとどう違うの?

市販のチョコレートのパッケージには「原材料名」が表記されていますよね。この原材料名は使用した重量の割合が高い順に表示することが食品表示法によって定められており、7割以上がカカオ分の高カカオチョコレートでは必然的にカカオマスなどカカオ豆に由来する原材料が最初に記載されます。

でも、一般的なチョコレートではカカオ含有率の基準が35%以上なので、カカオ豆に由来する原材料が一番多く使われているとは限りません。カカオマスよりも先に、砂糖や植物性油脂が原材料名欄に記載されていることも多いんです。

つまり、高カカオチョコレートは普通のチョコレートよりもカカオ分が多く砂糖の割合が少ないという特徴があります。そのため甘さは控えめですが、カカオ独特の苦みやコクをダイレクトに楽しめるのが魅力。

また、カカオマスとココアバターの配合やカカオ豆の産地、樹の種類などによってもチョコレートの風味が異なってくるので、自分のお気に入りの味を探すのも◎。砂糖や植物性油脂、添加物の使用量がより少ないチョコレートや、有機栽培されたカカオ豆でつくられたオーガニックチョコレートにこだわるのもアリですね。

高カカオチョコレートの効果がスゴい!

一般的なチョコレートより、カカオ分を多く含む高カカオチョコレート。期待できる効果は、ダイエットやアンチエイジングなど女性に嬉しいものがいっぱい。さあ、さっそく高カカオチョコレートの効果をチェックしていきましょう!

カカオポリフェノールに注目

チョコレートの主原料であるカカオ豆は「神様の食べ物(テオブロマ)」という意味の学名を持ち、豊富な栄養素を含んでいます。中でも注目なのが、チョコレートの苦み成分でもあるカカオポリフェノール。

カカオポリフェノールとはカカオ豆に含まれるポリフェノールの総称で、老化やガン、動脈硬化や免疫機能の低下などの一因となる活性酸素の過剰な働きを抑制する抗酸化作用があるとされています。

さらにカカオポリフェノールには、血管を拡張し血圧を下げる効果も。カカオ分の多い高カカオチョコレートには、このカカオポリフェノールがたっぷり含まれているんです♡

アンチエイジング効果

過剰に増えることで様々な病気の一因となりうる活性酸素ですが、一方でシミやシワなど肌トラブルの原因とも言われています。活性酸素による体のサビつきを抑え、ハリのある美肌をキープするアンチエイジングの面でも、カカオポリフェノールの抗酸化力は効果が期待できそうですよ。

高カカオチョコはダイエットの味方

高カロリーなので食べ過ぎはNGですが、砂糖やミルクなどの含有率が低い分、高カカオチョコレートの糖質は控えめ。さらにカカオポリフェノールに含まれるエピカテキンには、脂質代謝を促し脂肪の蓄積を抑制する効果も。

カカオ豆には食欲を抑えるテオブロミンという成分も含まれているため、高カカオチョコレートは賢く摂取することでダイエットの味方になってくれるんです。

便秘の改善

カカオマスは、リグニンを筆頭に不溶性食物繊維も多く含んでいます。そのため、高カカオチョコレートには便秘を改善する効果も◎。さらにチョコレートに含まれるたんぱく質であるカカオプロテインにも、便のかさを増やして便通を改善し、腸内環境を整える作用が期待されています。

生活習慣病の予防にも

みなさんは「GI値」という言葉を聞いたことがありますか?GI値とは「グリセミック・インデックス(Glycemic Index)」の略で、食後血糖値の上昇度合いを表す指数のこと。高GI値の食品を食べ過ぎると、血糖値が急激に上がってインスリンが大量に分泌され、糖尿病や肥満になりやすくなります。

一般的に砂糖や炭水化物を多く含む菓子類のGI値は高いのですが、高カカオチョコレートは食後血糖値の上昇を緩やかにする低GI食品であり、糖質コントロールに有効と言われています。

ストレス緩和

カカオポリフェノールには血中のストレスホルモンの分泌を抑える作用もあるとされ、メンタルの安定にも一役買ってくれるんです。また、チョコレートには幸せホルモンである「セロトニン」を増やしてくれるトリプトファンも含まれているので、ちょっぴり疲れたときに高カカオチョコレートを少しつまむことは理にかなっていると言えますね。

どう取り入れるのが効果的?

健康や美容面でのメリットが期待できる高カカオチョコレートですが、食べ方にポイントがあります。せっかくなら、効果的な方法で高カカオチョコレートを取り入れたいもの。体に良さそうだからと一度にたくさん食べるのは、さすがにNGですよ!

少量を数回に分けて

カカオポリフェノールは体内にとどめておくことができず、すぐに排出されてしまいます。そのため、一度に高カカオチョコレートをたくさん食べるよりも、少しずつこまめに摂取した方が◎。

高カカオチョコレートの1日に摂取量の目安は25gと言われているので、5gずつ5回に分けて摂取するのが理想です。特に高カカオチョコレートには食欲抑制や血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できるので、食前に食べるのがおススメ。また体温が1日のうちで最も高く、脂肪を溜めこみにくい午後3時頃もGOOD!

食べ過ぎに注意!

健康や美容にいい高カカオチョコレートですが、食べ過ぎは厳禁。高カカオチョコレートは脂質が高く、普通のチョコレートの1.2~1.5倍と言われており、甘くはないけれど高カロリーなんです。

また、カカオ分が多いということは、カカオ豆由来のカフェインも多く含まれるということ。カフェインの過剰摂取は不眠やめまい、動悸といった健康障害を引き起こしたり、依存を強くしたりする可能性があります。コーヒーをよく飲むなど高カカオチョコレート以外からもカフェインを摂取する人は、特に1日の摂取量を守る必要がありますよ。

高カカオチョコレートで健康習慣をはじめよう♡

ダイエットやアンチエイジング、便秘の解消など女性に嬉しいメリットがいっぱいの高カカオチョコレート。ぜひあなたも、高カカオチョコレートで健康習慣をはじめてみませんか?

※参考文献
からだケアナビ
みんなの健康チョコライフ
日本チョコレート・ココア協会

Writer
mayumoth
数年前に40㎏以上のダイエットに成功して以来、何とか体型をキープ中。でも、エスニック料理と甘いものはやめられない……。ヘルシーな毎日を送るべく、冷蔵庫の野菜の種類を少しずつ増やしている毎日です。

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